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COLUMNコラム

2017.12.06 木造建築の構造

耐震に重要なのは「柱」?「壁」?

耐震に重要なのは「柱」?「壁」?

耐震診断などで訪問した先で「うちは柱が太いから大丈夫でしょ?」と言われることが今でもたまにあります。

築50年以上の古民家では7寸(21cm)以上の太い柱が使ってあっる建物も多く、確かに丈夫で安定感がありそうに見えますが、残念ながら耐震性に関していえばあまり太さは関係しません。(お寺のように全て太い柱で差し鴨居と垂れ壁で構成されている建物の場合はまた違う話になるのですが。)

 

 

太い柱の理由

 

木造建築では柱は上部からの荷重を受けて基礎に伝える役割があります。屋根や2階の床などの荷重を複数の柱で分担して負担しているので、柱の間隔が狭いと1本1本が負担する分は軽くなりますが、大きな広間に柱が1本だけ立っているような場合では分担する荷重が大きくなります。

大きな荷重を受けているのに、あまり細い柱では座屈と言って柱の中央付近で横に曲がってしまいますので、大黒柱のような太い柱を建物の中央の柱の少ない場所にいれるようになったようです。

しかし計算すると実際にはそこまでの太い柱は必要ないので、見た目の満足度でだんだん太くなっていったのではないかと思います。

 

耐震に重要なのは

 

上記の話は平常時のことで、地震時の横揺れに抵抗するのは「柱」ではなくあくまで「壁」です。

 

耐震構造では筋交いや構造用合板などを使って「壁」を強くすることで地面が揺れても建物が横方向に変形するのを抑えています。そういった耐震に効果を発揮する「壁」を「耐力壁」といいます。

「耐力壁」が地震時に建物の変形を抑えてくれることで建物が壊れるのを防いでいるのです。

 

それで耐震診断では現状の建物のどこにどんな「壁」が入っているか、その壁が本来の機能を発揮できるのか、を確認することがポイントとなります。

診断で現状を把握したうえで、壁を強くしたり強い壁を増やしたりすることで地震に耐えられるように補強をするのが耐震補強工事ということなんですね。

新築の場合は設計段階で「壁量計算」という簡易的な計算方法で「耐力壁」の量を算出して耐震性のチェックをすることが義務付けられています。弊社ではさらに安全性に余裕を持たせ、1.5倍以上の壁量になる耐震等級3になるように構造計算(許容応力度計算)をして確認しています。

構造計算では壁量計算より精密な計算となりチェック項目も多岐にわたり安全を確認しますのでのでより安心して住める住宅になります。

 

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